最高裁判所第一小法廷平成26年(行ツ)第106号 平成26年11月10日判決

       主   文

本件上告を棄却する。
上告費用は上告人らの負担とする。

       理   由

 上告人兼上告代理人森徹,同國部徹,同三竿径彦の上告理由について
 論旨は,平成25年7月21日に施行された参議院議員通常選挙のうち比例代表選出議員の選挙(以下「本件選挙」という。)について,参議院の比例代表選出議員の選挙につき非拘束名簿式比例代表制を採用している公職選挙法の規定は憲法に違反しているからこれに基づいてされた本件選挙は無効であり、また,本件選挙と同日に施行された参議院の選挙区選出議員の選挙は公職選挙法の定数配分規定が憲法に違反するため無効であるから本件選挙も無効である旨をいう。
 しかしながら,参議院の比例代表選出議員の選挙につき非拘束名簿式比例代表制を採用している公職選挙法の規定が憲法15条,43条1項等の憲法の規定に違反するものでないことは,最高裁平成15年(行ツ)第15号同16年1月14日大法廷判決・民集58巻1号1頁の判示するところであるか,又はその趣旨に徴して明らかであり,また,参議院議員通常選挙のうち比例代表選出議員の選挙の無効を求める訴訟において選挙区選出議員の選挙の仕組みの憲法適合性を問題とすることができないことは,最高裁平成11年(行ツ)第8号同年11月10日大法廷判決・民集53巻8号1577頁の趣旨に徴して明らかである。 
 以上と同旨の原審の判断は,正当として是認することができる。論旨はいずれも採用することができない。
 よって,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり判決する。
最高裁判所第一小法廷
裁判長裁判官 白木勇 裁判官 櫻井龍子 裁判官 金築誠志 裁判官 山浦善樹 裁判官 池上政幸