遺産分割審判に対する抗告棄却決定に対する特別抗告事件 最高裁判所大法廷平成25年(ク)第132号,平成25年(ク)第133号 平成25年9月18日決定

       主   文

原決定をいずれも破棄する。 
本件をいずれも仙台高等裁判所に差し戻す。

       理   由

 抗告人の抗告理由について
 本件は,平成3年3月▲日に死亡したAを被相続人とする遺産の分割に係る事件及びAの子で平成15年3月▲▲日に死亡したBを被相続人とする遺産の分割に係る事件である。
 抗告人はBの嫡出でない子であり,相手方はBの嫡出子であるところ,原審は,民法900条4号ただし書の規定のうち嫡出でない子の相続分を嫡出子の相続分の2分の1とする部分(以下,この部分を「本件規定」という。)を適用して,A及びBの遺産を分割すべきものとした。しかしながら,本件規定は,平成15年3月▲▲日当時において憲法14条1項に違反して無効であり,本件においてこれを適用することはできない(最高裁平成24年(ク)第984号,第985号同25年9月4日大法廷決定・裁判所時報1587号登載予定参照)。
 論旨は理由があり,原決定はいずれも破棄を免れない。そして,更に審理を尽くさせるため,本件をいずれも原審に差し戻すこととする。
 よって,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり決定する。

平成25年9月18日
最高裁判所大法廷 
裁判長裁判官 竹崎博允 裁判官 櫻井龍子 裁判官 金築誠志 裁判官 千葉勝美 裁判官 横田尤孝 裁判官 白木勇 裁判官 岡部喜代子 裁判官 大谷剛彦 裁判官 大橋正春 裁判官 山浦善樹 裁判官 小貫芳信 裁判官 鬼丸かおる 裁判官 木内道祥 
 裁判官竹内行夫は,退官につき記名押印することができない。
裁判長裁判官 竹崎博允