間接強制申立て事件 最高裁判所第二小法廷平成26年(許)第37号 平成27年6月3日決定

       主   文

原決定を破棄し,原々決定に対する抗告を棄却する。
抗告手続の総費用は相手方の負担とする。 

       理   由

 抗告代理人大橋英樹の抗告理由について
 本件において間接強制決定を求める債務名義が間接占有者に対する建物退去土地明渡しの請求権を表示したものであることや、原決定別紙物件目録記載2及び3の各建物の当初及び現時点の占有状況等記録からうかがわれる事実によれば、本件において、間接強制決定をすることはできないというべきである。
 これと異なる原審の判断には、裁判に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反がある。論旨はこの趣旨をいうものとして理由があり、原決定は破棄を免れない。そして、相手方の本件申立てを却下した原々決定の結論は、是認することができるから、これに対する相手方の抗告を棄却することとする。
 よって、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。
最高裁判所第二小法廷
裁判長裁判官 山本庸幸 裁判官 千葉勝美 小貫芳信 鬼丸かおる