Aに対するわいせつ図画販売幇助,わいせつ図画販売・頒布幇助,Bに対するわいせつ図画販売幇助,Cに対するわいせつ図画販売各被告事件 最高裁判所第三小法廷平成24年(あ)第1080号 平成26年10月7日判決

       主   文

本件各上告を棄却する。

       理   由

 被告人3名の弁護人水島正明の上告趣意のうち、刑法175条(平成23年法律第74号による改正前のもの。以下同じ。)の規定の憲法13条,19条,21条違反をいう点及び合理的な処罰根拠を欠くとして憲法31条違反をいう点は,いずれもその理由のないことは,当裁判所の判例(最高裁昭和28年(あ)第1713号同32年3月13日大法廷判決・刑集11巻3号997頁,最高裁昭和39年(あ)第305号同44年10月15日大法廷判決・刑集23巻10号1239頁)の趣旨に徴して明らかである。同上告趣意のうち,刑法175条にいう「わいせつ」の概念が不明確であるとして憲法31条違反をいう点は,その概念が所論のように不明確であるとはいえないから,前提を欠き,判例違反をいう点は,事案を異にする判例を引用するものであって,本件に適切でなく,その余は,憲法違反をいう点を含め,実質は単なる法令違反,事実誤認,量刑不当の主張であって,刑訴法405条の上告理由に当たらない。 
 被告人A及び同Bの弁護人内田剛弘の上告趣意のうち,刑法175条の規定の憲法21条違反をいう点は,上記のとおりその理由のないことが明らかである。同上告趣意のうち,刑法175条にいう「わいせつ」の概念が不明確であるとして憲法31条違反をいう点は,上記のとおり前提を欠き,判例違反をいう点は,事案を異にする判例を引用するものであって,本件に適切でなく,その余は,単なる法令違反,事実誤認の主張であって,刑訴法405条の上告理由に当たらない。
 よって,同法408条により,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり判決する。
(裁判長裁判官 岡部喜代子 裁判官 大谷剛彦 裁判官 大橋正春 裁判官 木内道祥 裁判官 山崎敏充)